ナンバに近い元町の小さな空地「エノコログサ」の群生を見つけた。
俗名ねこじゃらし。
「エノコログサ」犬の尾に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ)が
転じてエノコログサという呼名になったとされている。
猫の目の前で振ると、猫がじゃれつくことから「ねこじゃらし」とも言う。
もう十数年も前になるが、日本料理屋さんの入口
視線の先にごく見慣れた草花たちが数種、水盤に活けられていた。
「花は野にあるように」は利休の茶花の教え。
どこにでもある草花だが、実にうまく生き生きと活けてある。
エノコログサも一緒に混ざって主張していた。
自然よりも自然に天に向って起き上がっていたエライぞ !
そのとき一緒に食事をした人、夏から秋への季節の変わり目を
今も「エノコログサ」が想い出させる。