海を見たくなって相生まで空を連れてドライブをした。
自宅から約90kmの距離、一時間あまりで万葉岬に着いた。
目の前には播磨灘が広がっていた。
南の方角には小豆島、家島諸島、遠くには四国が見えた。
小雪がちらつく中、三脚を構えてシャッターチャンスを
待っている人がいた。
あまりの寒さに18:00時の日没を想定してボクはホテルの
喫茶室に逃げ込んだ。(辛抱がたまらん人です。)
日没直前に、遠くに見えていた雪雲がやってきた。
ついに吹雪いてしまって、なんにも見えなくなってしまった。
コーヒーを飲みながら、三脚を構えてねばり強く待っている
人を見て思った。単に美しい風景を狙っている。
それ以上の意識で、意外性や何かを予測させるような絵にしたくて
チャンスを待っている?
そんなことを考えていると、果たしてナニがあれば良いのか。
フレーミングや露出の問題だけではきっとつまらない。
テクニックとは別に、懸命に取り組んでいる人にだけ与えられる
ご褒美が目の前に現れてくれることだろう。
寒風のなか、一点を見つめている人に拍手を送りたくなった。
帰りに「相生道の駅・海の駅」に寄って牡蠣を買った。
一件目に寄った店では「殻付きだったらアリマスけど」と言われて
迷い無くパスをした。以前、家で焼き牡蠣をした時に殻が
パチパチ跳ねて困ったことがあった。
帰ってすぐ、牡蠣フライ・酢牡蠣にして食べた。なかなかGOOD.
思えばこれが巨大な雪雲だった。