2009年2月6日金曜日
ある老人|an elderly person
大阪の地下鉄、梅田駅からJRに向かう通路にひとりの老女がいます。
わたしが地下鉄を利用して、この通路を通るのが決まって午前11時。
仕事を済ませて帰ってくる午後5〜6時にはもぅ姿は見えない。
老女の姿を見かけるようになって2年近くになります。
一日に何千人も通る通路に新聞紙一枚を敷いて、じっとロッカーの
あたりを見つめたり、あるいは下を向いています。
通る度に声を掛けて差し上げようかと、いつも迷っている自分がいて。
老女は、浮浪者ではないことが身形を見れば解ります。
今まさに冬、地下鉄が通過する度にポンプ作用で空気がうごきます。
階上から冷たい空気とともに粉塵も入ってきています。
この老人が自分の親や親族であれば、絶対放ってはおかないでしょう。
ついつい、勝手にいろんなことを考えてしまいます。
老人は、息子夫婦と同居していて嫁と折りが合わずに昼間だけお出かけ
をして、夕方になれば家に帰る。摩擦を避けるように…などなど。
今回は、申し訳なしと思いながら写真を撮りました。
それは、市の関係者にこのことを相談しようと決心したからです。
自分だけの力では、なにもして差し上げられないのが残念に思います。
一日の1/3、大半をこの場で過ごすことの無念さを感じて仕方ありません。
皆平等に限られた人生「人生3万6千日」あなたはどう思われますか?
36000日と言えば100歳近い年齢になります。
それくらいの意気込みで生きておられるようです。(コーヒー卸し店の店主看板)
市役所の高齢者相談係にお願いの手紙を書きました。
「せんば鎮守の杜芸術祭」
スタッフとしてボランティア参加。
第1部・第2部の様子をアップ。
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8 件のコメント:
ひょっとしたら毎日散歩がてら出かけていて、ここで小休止している可能性も無いんでしょうかねぇ?
ま、私はあまり人のプライベートには関わらない様にする方なので。。。心配でも放置かなぁ・・・。
2年もの間・・何を思ってここに座って
居られるのでしょう。
それを思うとグッと込み上げるものがあります。胸が痛みます。
ご家族はこの老人が毎日どこでどうしているのか、知っているのでしょうか?
知っていても知らなくても、それは冷たい
無関心という虐待です!
Kenさんの優しさと勇気に頭が下がります。
どうか、このような寂しい思いをする
お年寄りが減るように、笑顔で老後を過ごせるような世の中になるようにと祈るばかりです。
アリーノ さん★
やはり黙って見過ごすことが出来ないので、大阪市市役所の高齢者相談係に手紙を書きました。今夜投函して帰ります。ありがとう。
はやひで さん★
市のほうにお願いの手紙を書きました。なんとか相談にのってさしあげて、善処してくださいと依頼。この寒い最中ですから、急に体調を悪くしても困りますもんね。
「kenさん、ありがとうございます」
そう言わずにおられません。
どんなわけがあるのか分からないけれど、
お年寄りのこういう姿を見るのは心が痛みますね。
でも、なぜここなのでしょう、2年間も。
時間をつぶすだけなら、もっと暖かい場所もあると思うのに。
だれかを待っておられるのでしょうか?
市役所の方が優しく相談に乗ってくださること、祈ります。
ひまな さん★
ありがとうございます。役所の方がちゃんと相談に乗ってくれることを祈ってます。
この寒い時期に新聞紙一枚で皆を背をして座ってる・・
なにか心を閉ざしてる感じですねぇ。。
私ならどうするでしょう。。
たぶん気になりながら知らん振りして通り過ぎて行くんでしょうねェ(--ヾ
kenさんの勇気ある行動で この方の心が開かれますようにw
yuzumama さん★
近くに百貨店もあります。時間を潰すだけならもっと暖かいところに行けば良いものを。ずっと見ているので「心が痛い」想いをしている人が沢山いるはずです。役所の人が相談にのって差し上げるのを期待して待っています。
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