2009年9月12日土曜日

堤長うて 家遠し



与謝蕪村の生誕地毛馬町「毛馬の閘門」を訪れた。
蕪村は俳諧・南宋画家としても広く知られている。

毛馬は地名で、閘門(こうもん)は学校の校門でもなく、
おしりの肛門でももちろんありませぬ。
はたまた「この印籠が目に入らぬか」の水戸の黄門さん
でもないほうの閘門です。
*閘門の役割は淀川と大川の水位差により困難となる船舶の通過を
 スムーズにさせるための設備でパナマ運河の閘門は有名。


春風や 堤長うして 家遠し」淀川左岸河川公園毛馬の
堤防上に蕪村の句碑があります。

ここは毛馬閘門のすぐ横で、蕪村生誕の地としても有名です。
〈大阪市都島区毛馬町〉

閘門から南の方角に大川が流れる。その先には大阪城がある。
「堤長うして…」は下の写真の左側の堤を詠んでいる。


句碑のところにタイル画があった、画像処理をしてつなぎ合わせた。

動力が無かった時代の船はのぼりが大変だった。
人夫が土手からロープで引っ張っている。明治のはじめに外輪船が輸入され
航行していたが、明治9年には京都と大阪、神戸を結ぶ鉄道が開通し、船も
川も輸送の主役の地位から降りることになった。





蕪村の代表的な句 

* 春の海 終日のたり のたり哉
* 柳散り 清水涸れ 石処々
* 鳥羽殿へ 五六騎いそぐ 野分かな
* 花いばら 故郷の路に 似たるかな
* 不二ひとつ うづみのこして 若葉かな

* 牡丹散りて 打かさなりぬ 二三片
* 夏河を 越すうれしさよ 手に草履
* ゆく春や おもたき琵琶の 抱心
* 易水に ねぶか流るゝ 寒かな
* 月天心 貧しき町を 通りけり

* さみだれや大河を前に 家二軒
* 菜の花や 月は東に 日は西に
* 涼しさや 鐘をはなるゝ かねの声
* 古庭に 茶筌花さく 椿かな
* ちりて後 おもかげにたつ ぼたん哉

* あま酒の 地獄もちかし 箱根山
* 鰒汁の 宿赤々と 燈しけり
* 二村に 質屋一軒 冬こだち
* 御火焚や 霜うつくしき 京の町
* 寒月や 門なき寺の 天高し

* さくら散 苗代水や 星月夜
* 住吉に 天満神の むめ咲ぬ
* みじか夜や 浅瀬にのこる 月一片
* 秋の夜や 古き書読む 南良法師
* うつつなき つまみ心の 胡蝶かな




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いわちゃん、よろしくね。
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2 件のコメント:

いわちゃん さんのコメント...

ココに来ればいつも勉強ができます。
いつも「へぇー」って思ってますよ。

・・・というか・・・
>いわちゃん、よろしくね。
ポリ…σ(-"-;)ウ~ン

なんだろ?
ポチはしてますよ〜(笑)

ken さんのコメント...

いわちゃん◆
ありがとうございます。
>いわちゃん、よろしくね。は
いわちゃんなら、一番にコメントくれそうだったから。「ライコス」の皆さん、他の人たちも足跡はたくさんつけてくれているのですがコメなし。コメントよろしくね、皆さん。